こんにちは。レーク総合法律事務所事務局です。
家事調停は、少し前までは、当事者は、指定された期日に裁判所に出頭しなければならず、遠方に住んでいたり、体調や家庭等の事情により、裁判所に出頭することが当事者にとって大きな負担となることがありました。
ですが、新型コロナウイルスの流行期以降、一般社会でもオンラインで会議が行われるようになったことに合わせて、電話での調停やWeb調停が積極的に利用されるようになりました。今は、通常の民事裁判でも、Webを利用して行われています。
特に家事調停は、離婚や相続などの家庭内の紛争を、裁判官と調停委員会が間に入って話し合いで解決する手続きです。当事者が直接話し合うのではなく、調停委員会がそれぞれの言い分を交互に聞き、合意形成を促しますので、調停委員会とは対面が望ましいとの意見もあります。
ですが、Web調停は、当事者が調停に出頭する様々な負担を軽減できます。また、画面越しに会話ができるので、当事者と調停委員会が互いに表情やしぐさ等の非言語的な情報を共有しながら進めることができるため、対面に近い傾聴や調整が可能になります。
ちなみに、最近まで、Web調停では離婚調停の成立をすることはできず、調停が成立する見込みがある場合は、裁判所に行くか、調停に代わる審判を出してもらう必要がありましたが、令和７年３月から、Web調停でも離婚の調停成立ができるようになりました。ですので、一度も裁判所に行くことなく、調停が終わることも珍しくなくなりました。
なお、弁護士がついている場合で、当事者ご本人が調停に参加されるときは、弁護士の事務所からWebで調停に参加しますので、ご依頼者様には当事務所まで起こしいただく形になります。
当事務所は、大津家庭裁判所のすぐ近くですので、大津家庭裁判所での調停は、ご依頼者様と弁護士が一緒に裁判所に行くことも多いように思いますが、大津家庭裁判所彦根支部など、遠方の裁判所で行われる調停では、Webで調停参加しています。
調停は、ご自身で対応しようと考えられる方も多いのではないかと思いますが、慣れない調停の場は不安になったり、どのように手続きを進めいていけばいいのか分からなくなることもあるかと思います。
弁護士にご依頼いただければ、よりスムーズに、より安心して調停に臨むことができます。お気軽にご相談ください。
レーク総合法律事務所事務局