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弁護士の記憶力

 

弁護士は,記憶力が良いと言っていい。

司法試験も,かなり記憶力が試される試験であることは間違いないし(それだけではないけど)

弁護士になってからも,数十件,数百件という同時進行する事件について

どういう人が関わっているとか,どんな事件かとか,覚えてないと仕事にならないし。

 

たぶん,一般の方も,弁護士は記憶力が良いと思ってる。

でも,大きな誤解がある。

 

「六法全書,全部覚えているんですか?」 

弁護士なら,一度は聞かれたことがある,まさに弁護士あるある。

 

んなわけない。

 

もし,六法を全部覚えようとしている弁護士や司法試験受験生がいるとしたら

キングオブ無謀としか言いようがない。

 

実は,弁護士も裁判官も,法律の条文自体を覚えているわけではない。

そもそも,司法試験だって,論文試験のときは六法は貸与されるので見放題。

 

要は,どんな法律があって,その法律のどの当たりに,どのようなことが書いてあるかを

ざっくりと知っていれば,後は,六法を見れば一目瞭然。

 

なので,相談時に弁護士が一生懸命,六法を確認していても,その弁護士が頼りないとかそういうことじゃない。

むしろ,正確にアドバイスするために,六法を確認する方が親切かも,というわけ。

 

ちなみに,六法というのは

憲法,民法,刑法,商法(会社法),民事訴訟法,刑事訴訟法のこと。

でも,実際には,これ以外にも法律はたくさんあって,そのたくさんの法律の条文が載っている辞書みたいなやつのことを

業界では「六法」と呼んでいて

普段は,有斐閣の「判例六法」とか,三省堂の「模範六法」を使ってる弁護士が多いような気がする。

 

ちなみに「六法全書」というのは,有斐閣が出版している死ぬほど分厚い六法のことで

凶器以外に使い道がなさそうなほど,普段は見ない。

(収録されている法律の数が半端ないから,たまに出てくる法律を確認するのには使うこともあるよ)

 

弁護士 横畑俊介

※ 画像は記事とは関係ありません