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Ghosn is gone

 

あけましておめでとうございます。

 

年末年始,世間を騒がせたニュース。

カルロスゴーン逃亡。

 

保釈中で,裁判を待つ身であったゴーンさんが

何らかの方法でレバノンに行ったということのようです。

 

まるで映画になりそうな展開。

実際,ゴーンさんは映画化も企んでいるという話もあったりします。

 

この件に関わっている裁判官,検察官,弁護人は

「・・・え?・・え?」

とニュースを二度見したこと間違いなしです。

 

特に,弁護人に対しては,職業柄,同情を禁じ得ないところです。

 

保釈中の被告人が公判期日の待ち合わせ時間に現れず

「マジで?どうしよう?」と裁判所でオロオロするという経験は

国選やってる弁護士なら一度はある,まさに「あるある」なわけですが

それとは規模感が違いすぎて,想像するだけで背筋が凍ります。

 

意外なのは,Yahoo!ニュースなどを見ていると

弁護団の責任を問う声があることです。

 

今回,保釈条件に違反し,かつ何らかのイリーガルと思われる方法で逃亡したのは

ゴーンさんであって,弁護団ではありません。

(指示したり,協力したりしていれば別ですが)

 

弁護団からしてみれば,信用していたゴーンさんに裏切られたにすぎません。

青信号で横断歩道を渡っていたら,赤信号で突っ込んできた車にはねられたようなもんです。

そもそも,弁護人は,被告人から保釈請求を頼まれた場合

「あなたは逃亡するから保釈請求できません」と断る(ことができる)立場にありません。

 

仮に,被告人が逃げたことで弁護人が責任を問われるような事態となれば

弁護士にとって,リスクが大きすぎて,刑事事件を取り扱う弁護士がいなくなります。

少なくとも国選弁護制度は維持できないでしょう。

 

弁護士 横畑俊介

※ 画像は記事とは関係ありません