· 

爆弾処理の費用

 

自分の土地で,戦時中に投下された不発弾が見つかり

自衛隊が不発弾処理作業を行った場合,その費用は誰が負担するのか。

 

そんなことが問題となった訴訟が大阪地裁で行われており,今回その判決が出たそうです。

 

朝日新聞デジタルの記事によると,

土地所有者は不発弾が見つかり

大阪市が交通規制のチラシ製作費など約190万円を負担したものの

それ以外の土嚢の防護壁や周辺警備の費用576万円は大阪市が所有者に負担させていた

ということです。

 

土地所有者は国と大阪市に対して576万円を請求。

 

判決は請求棄却。つまり国と大阪市に576万円の支払義務はないとの判断でした。

ちなみに記事によると,判決では

国や自治体に支払義務があるのは

「明確な法令の規定があるか,支払わないことが著しく妥当性を欠いている場合」だとした上で

不発弾処理は「国民が等しく受任しなければならない戦争損害」であり

国や自治体が負担することは特定の個人に利益を与えることになるから

「負担しないことが社会通念上著しく妥当性を欠くとはいえない」とされたようです。

 

全く事件記録も見たことがなく,主張も証拠もどのようなものだったか分からないので

あくまで記事からの感想ということになりますが

 

「マジで?」

 

という感じです。

 

ある日突然,自分の土地から爆弾が出てきたら

数百万かけて処理しなければならないってひどくないですか。

 

「国民が等しく受任しなければならない戦争損害」なのであれば

むしろ,税金で負担することになりそうな気がします。

 

確かに,法的な構成を考えると,非常に難しい問題ですが

これは所有者が可哀そうですし,何より,誰もが自分の土地から

不発弾が出てくる恐怖(経済的な意味での)に怯えなければならなくなります。

(なんとなく法的構成は「事務管理」とかでいけそうな気がします)

 

全く無関係の者が言うのもアレなんですが,ぜひ上訴してもらって

上級審の判断を聞きたいところです。